くすの木歳時記

春、爛漫!

暖かい冬のおかげ(?)で、例年にない花粉症の嵐でした。「いつもはこの時期、花粉症でないのに」とか「今年始めて花粉症」とかの患者さんで、いつもは緩やかな拙院が、なんだか野戦病院みたいになりまして・・・
 皆様には、待ち時間が長かったり、ゆっくりお話できなかったりでご迷惑をおかけしました。およそ3週間くらいでしたでしょうか。ようやく落ち着いてまいりました。
 で、今回は「妊娠と漢方薬」のお話
妊娠しても、病気にはかかる。ましてや、上の子の
   風邪がうつったりはしょっちゅう。
そんな時、どうします?「なるべく薬は飲みたくない」は当然ですが・・・
「漢方薬なら大丈夫かも?!」
  おっと、それが意外な落とし穴
今時、ドラッグストアで容易に漢方薬が入手できますが・・・
妊婦に危険な漢方薬もあるっ!  
  市販の漢方薬は、ほとんどがいろいろな生薬の合剤となっています。その成分で、特に気をつける必要があるのは、
大黄(ダイオウ):子宮収縮作用および骨盤内臓器の充血作用により流早産の危険性
牡丹皮(ボタンピ)・桃仁(トウニン)・牛膝(ゴシツ):流早産の危険性
などですが、具体的にこれらが含まれる漢方薬の合剤で、比較的流通しているのは
大黄甘草湯、桃核承気湯、八味地黄丸、防風通聖散、麻黄附子細辛湯などがあります。便秘、腰痛、風邪などに選ばれることもある。
 一方、西洋薬でも、妊娠中に比較的安全なものはたくさんあります。でも、漢方薬も西洋薬も
すべて「比較的安全な」なのです。考えてみてください。市販の胃腸薬や栄養剤とかでも、必ず「添付文書」がついてます。「安全性は確立されていません」とか「医師の指示を受けてください」みたいな。
さて、ではどーしたらよいのでしょう。最終的には、母体の不健康が胎児に及ぼす影響と、薬の内服による、起きるかもしれない胎児への影響の可能性とを、天秤にかける?
 妊娠中の心身不安定な時に、しかも自分の体調が悪い時に、そこまでの決断なんて!だから、とにかくかかりつけ医に相談しましょうよ!ささいな事でもかまわない。悩んで、こじらせる前に!です。
 そういえば、診療費で「妊婦加算」なるものが一時期あったらしいです(私は取りやめになったという新聞記事で始めてそんなものがあったんだと知りましたが)。妊婦さんだから気を遣わねばならない?
違うっしょ!授乳中、妊活中、勤務形態が不規則な人、受験生、育児でワンオペ、通勤距離が長い、出張が多い、持病がある、便秘症、部活で大会を控えてる、通院したくても足がない・・・気を遣ってほしいのは誰だって同じですよね。それがどーして、妊婦たけ?!同性として、違和感をおぼえました。
 ちょっと話が横道にそれてしまいまして申し訳ありません。でもとにかく!です、目の前の医者と話をしましょうよ!花粉症の襲来で、私が何が一番ストレスだったか、それはゆっくり目の前の患者さんとお話しする時間がとれなかった事です。すみません・・・

話は変わっちゃいますが、うちの看板娘の
  ピーターラビットがまたまた骨折しました。
ある日気づくと・・・
 なんででしょうね・・・
現在、固定中ですが、しばらくしたら、テーピングに
  変えようと思ってます。
   

玄関のカロライナジャスミンが、3月末から4月初めで満開です。ポーチの両側に植えて、柱に巻き付かせて、5年くらいかかってようやくアーチが完成しました。とてもよい香りがしてますが、そろそろ一雨降ると散って、駐車場が「黄色の絨毯」になってしまい、早朝おそうじする受付嬢たちを悩ませることになりそうです(笑)。