くすの木歳時記

花咲き乱れ・・・

 好天に恵まれたGW。 花咲き乱れの季節ですが、初夏の花粉症と黄砂には相変わらずご注意!
 
 さて、4月から小中学校、高校での耳鼻科検診が行われてます。佐賀市は1校につき数名の医師が出動し、ほとんどは昼休みを使って行ってます。6月中旬まで続きます。
そこで、保護者の皆様に少し注意点を(ほんの一部ですよ)。

 
1. 「耳垢栓塞」とは、「みみあかで鼓膜が確認できませんでした」って事。つまり「みみあかの奥に病気があるかどうかはわかりません」って事です。ご家庭で耳掃除だけで済ませてはヤバい場合も・・・ 事前に耳掃除しておいていただくのがベストではありますが・・・「これは絶対ご家庭では無理!」という場合も多いです。「たかがみみあか、されどみみあか」  水泳が始まるとそのせいで「外耳道炎」をおこす場合も。最近はこの外耳道炎で、耐性菌という薬が効かないばい菌が検出されることも多いです。 保護者の皆様、どうぞよろしく!

2. 「アレルギー性鼻炎」ですが、前述しましたとおり検診が行われる季節は限られています。スギ花粉症もヒノキ花粉症も終了。早い時期に検診があたってると、初夏の花粉症もまだ。季節性のアレルギー性鼻炎は、丁度の時期でないと診断は難しいです。 

3. 「副鼻腔炎」いわゆる「ちくのうしょう」ですが、これは慢性と急性があります。慢性の場合、症状が落ち着いていると検診での検出は厳しいです。 子供は容易に「ちくのう」になります。 風邪のとき「黄鼻になったらなおりかけ」はまちがい! 急性のちくのうの場合が多い。 「副鼻腔炎」には抗体はありません。 「一度治ったら大丈夫」も間違い! 何度でもなりますよ。

とにかくは「家庭で気になることがあったら受診を!」 
   「いつも口を開けてて」→鼻が詰まったり扁桃腺が大きかったりで口を開けてないと苦しいのでは?
  「何回も呼ばないと返事しない、いつもぼーっとして」→聞こえてないんじゃ?
「そんな子なんだ」で片づけないで!
   お子様の異常に気付いてあげられるのは、お母さん、お父さん、あなたたち!
 
で、拙院はバラの季節になりました。        ご来院の際には香りもどうぞ!